「生活する人間を撮っているんだから、脱いで何が悪い。裸だけ騒ぐって、意味わかんないですよ」 2月22日付の朝日新聞のインタビューで力強くこう語ったのは女優の寺島しのぶ(37)だ。 今夏公開の映画「キャタピラー」(若松孝二監督)で四肢を損傷した傷痍軍人の妻役を演じ、ベルリン映画祭で日本人女優としては35年ぶりに主演女優賞(銀熊賞)を受賞。もっと上品に答えるかと思ったら、根性の据わった見事なコメントである。 こんな言葉が出る背景には、若手女優が脱がないことがある。寺島には当たり前のことなのに、そこだけクローズアップされることにウンザリなのだ。 実は女優が脱がないのには理由がある。CMに出演しているため契約上、ヌードがNGになっていて、それが脱がない理由になって……という堂々巡り。これでは若手の中で本格派に脱皮するのが何人いるか、はなはだ疑問だ。 映画批評家の前田有一氏はこう嘆息する。「最近の傾向として、ドラマや映画で主演してタレントとしての商品価値を高め、効率よく大金が稼げるCM出演を狙うという構図が出来上がっている。“女優”を名乗っているのに、情けない話です」 実際、こんなことでは女優としての覚悟ができないし、演技力だってアップしない。結局、新たにフレッシュな女優が出てくると“主役”交代となって消えていくしかない。所属プロダクションは売れっ子がカネを稼いでくれればいいわけで、女優なんか使い捨てでOK。そのことに脱がない女優たちは気付くべきだろう。 そもそも欧米の映画界では女優がベッドシーンで脱ぐのは当たり前。日本の女優は寺島のツメの垢(あか)を煎(せん)じて飲むしかない。(日刊ゲンダイ2010年2月27日掲載)
(ライブドアニュースより引用)




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